MaaSもCASEも、どこか遠い出来事であり、我々はそれに対応するだけという考え方を弊社はしていません。むしろ我々はど真ん中にいます。結局のところ、モビリティの進化も変化もとまらない一方で、それらは必ず故障することがある。つまり直す、という作業は絶対に必要なのです。しかし、街の修理工場では手に負えないものである、という時代になりつつあります。ここが鍵です。人が作っているものである以上、しっかりと理解するための勉強と努力、技術研鑽と経験の蓄積を得ていけば扱えるようになる、ということだと思います。もちろん「従来の技術」だけでは手も足も出ない可能性が高い。であるならば、しっかりと興味や好奇心を持ちながら、淡々と狙い、狙ったものがやってきた時には全力で取り組めばいいのです。
幸い私たち自身は、社会人でもあるわけですから常にMaaSやCASEのユーザーたり得ます。交通系ICカードを使い電車に乗ることは、すでにMaaSを存分に活用していることを意味していますし、簡易な自動運転機能を保持するクルマは軽自動車から揃う現代において私たちが購入やシェアリングの対象としてすでに捉えているものです。ということは、私たちはいつでもMaaSもCASEも経験できる立場にすでにいるのです。であれば、あとはクルマのプロフェッショナルとしてできることはたくさんあるのです。