COMING FUTURE

Future of CASE

広がり続ける、「 クルマ」の価値と可能性。

「クルマ」は残るか。

CASEとは、「Connected(コネクテッド)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(シェアリングとサービス)」「Electric(電動化)」の頭文字をとった言葉です。もとはメルセデス・ベンツが2016年に発表したコンセプトでした。以後これは、自動車が進化していく方向性を示すものとして、広く普及するようになります。実際、この言葉は、端的に自動車が目指すべき方向性を示していると感じます。特徴的なのは、すべてのベースにはIcTをはじめとする、2000年代において急速に発達した新しい技術や発想が生かされている点にあります。

たとえば、「Connected(コネクテッド)」の領域において自動車同士がつながりあえば、カーナビに記された目的地と途中の到着地点の予測共有を自動車同士ですることができ、我々の視界ではわからない段階から未然に相手の進路を妨害しないといった行動を車が実践してくれるようになります。ここには、ICT技術と通信の進化が必要不可欠です。
「Autonomous(自動運転)」が進化していけば、私たちは「運転」という技術の習得なしに、公共交通機関の及ばない望む場所に「運搬」してもらえるようになります。確かに、人間ならば起こし得ないような事故が生じる可能性は否定できません。それでも、この20年ほどの事故データを見てみれば、自動運転機能の進化や車の進化に合わせて事故数や事故による死者数も激減の一途。自動運転社会は、安全でより自由な移動手段となる可能性が高いと言えます。

「Shared & Services(シェアリングとサービス)」においては、リースやレンタカーといった昔からあるサービスの進化に加え、サブスクモデルやシェアリングサービスの普及により、わたしたちがいつでもどこでも手軽にモビリティを使える状態になりつつあります。ここにはICTをベースにしたMaaSが生きています。たとえば、家の近くにあるパーキングで提供されているシェアカーを利用するためにサービス利用登録をすれば、ケータイや交通系カードなどの非接触ツールが鍵の代わりになります。社会に蓄積された資産を活用できれば、移動手段は劇的に多様化するでしょう。
「Electric(電動化)」は「クルマ」の概念そのものを変えようとしています。そもそもエンジンという内燃機関によって燃料を爆発させ、推進力を得る危険な方法を高度な工業技術で極めて安全なものにしてきたのが「クルマ」です。それが、内燃機関を必要としないモーターで走る”何か”になろうとしています。もちろん見た目も機能も「クルマ」なのですが……。これは、かつて通信の世界で起こった3Gと4Gのケータイとスマホの違いを彷彿とさせます。電話でネットが繋がる「ケータイ」から、ネットに繋がるPCが小型化し電話機能がくっついたの”スマホ”になりました。もちろん我々はそれを「ケータイ」として認識していますが、中身はもうPCなのです。EVの普及は「クルマ」という産業構造にどのような影響を与えるのか。我々はまだまだ予測し、見極め、行動してみなければわからないといった段階にいます。

旭自動車が考える未来には何があるのか。

「CASE」は、私たち整備関連企業に巨大なインパクトをもたらします。そもそも、「クルマ」に見えるだけで中身はほとんどコンピューターという未来も想定されるのです。シェアリングが進めば、ユーザーが修理に持ち込むことはなくなり、ディーラーやリース会社との提携/連携が鍵になるのではないか。メーカーが整備まで含めたサプライチェーン構造化や、カスタマーリレーション強化として、整備関連企業の品質をチェックしなければならない時代が来るのかも知れません。そうなれば当然、これまでのようなクルマの修理サービスと一口にいっても、ICT関連の知識や、秘守契約関係の理解、さらには高度なエーミングやキャリブレーション技術にいたるまで、あらゆる技術と品質を高めておくことは必須となるはずです。つまり、わたしたちは今、空前のビックチャンスの前にいるのです。変わろうと思えば、変われるだけの材料がそこかしこにある。さあ、「クルマ」は新しい未来へ。私たちの旭自動車もまた、この未来に足を踏み入れるべく進化してまいります。

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